• こもれびスタッフ

言葉と服

日本人はみんな同じ服装をしています。


「日本語」という服を着ているのです。


日本の文化が日本人を作って、

その日本人が話す言葉が日本語なのか。


それとも日本語が日本人を作って、

その結果できあがるのが日本の文化なのか。


鶏と卵。


簡単に分けられるものではないし、

たぶんどっちでもあるのだろうと思います。


でも僕は後者の配分の方が高いような気がします。

あくまでそんな気がするだけです。


でもやっぱりフランス語を話すとき僕はあまり日本人じゃないのです。


フランス語が話せるようになって初めて、

あぁ、今までこんな服を着せられていたんだ、とわかるようになりました。


人間の赤ちゃんに特有の現象があって、

鏡を見て、そこに映っているのが自分だとわかったとき、

「あぁこれが自分なんだ」と、大きな安堵と快感を得るようです。


外国語は勉強することで手に入る姿見です。


二着しかなくても、違う服を着るのは楽しいものです。


111回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示

「こもれび」が閉まります

​​ 先日のブログの案内にあった通り、12月末をもって、語学塾こもれびを閉塾することといたしました。 主な理由は、率直に申し上げるなら「厳しい経営状況」です。 コロナ禍のせいにしようとは思いません。この疫禍がなかったとして、今と同じような状況になっていなかったとは言い切れないからです。 しかし、昨年に始まる諸々の冷え込みが、直接的であれ間接的であれ、経営に影響を及ぼしたのは事実です。よってこの度、

こもれびより-朗読

「朗読とかいいんじゃないですかね?」 というスタッフ根本の一言がきっかけでした。 隔月開催の「こもれびより」も緊急事態宣言を受けて6月は中止、そのまま収束の兆しも見えず感染者数は増える一方、とは言っても8月もやらないとなっては中止癖がついてしまう… そこで、参加者の発言を最小限にしつつイベントとして成り立つもの、ということで「朗読」を提案してくれたのでした。 これまでで16回と回数を重ねたこもれび

差異について

​ 「言語には差異しかない(Dans la langue il n’y a que des différences.)」 と言ったのはかの高名な言語学者ソシュールですが、そんなことを実感する出来事が、最近通い始めた自動車運転教習所でありました。 ニュースで話題になるくらいの大雨が降った六月のある日、僕は朝から教習所へ向かっていました。そんな雨にもかかわらず、その日は技能教習の第10回目(くらい)と