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「暑さ」を表現する

8月に入りました。

いよいよ夏本番といった感じですが、近日の夜の寝苦しさと言ったら非常に耐え難いものです。もうエアコンなしの生活など考えられないですね。扇風機のみで乗り越えられた夏はもう何年前だっただろうか。

熱帯夜とは夜間の気温が25℃以上のことをいうそうですが、もはや毎日それを上回っているんじゃないかと思うくらい熱帯夜が珍しいものではなくなっている気もします。


最近よく思うことが、暑い暑いといっても暑さを言い表す言葉ってかなり多いなと思うと同時に、明確な使い分けがなく私も含め皆雰囲気で使い分けているようにも思えます。


今でこそよく耳にする「酷暑」や「酷暑日」という言葉だが、自分が小さいころはそこまで聞く機会も多くはなかったように感じます。

ただ、正直私もそうですが「猛暑」と「酷暑」の違いって正直なところあいまいだな~と思います。


岩波書店【広辞苑 第6版】によれば

「猛暑」...はげしい暑さ

「酷暑」...夏の厳しい暑さ・酷熱

とありました。


ん~、結局どっちのほうが暑いねん!

私の感覚的には「酷暑」の方が暑いかと思ってましたがこれだとまだ曖昧なので、続けて「酷暑」の意味説明文中にある「酷熱」を調べてみることにします。すると...


「酷熱」...きびしい暑さ


見事にどつぼにはまってしまいました。

一応他にも暑さを表現するワードを調べてみると、


「激暑」...はげしい暑さ・酷暑




な、、、なにっ!?


これはあくまで広辞苑から引いた場合だが、

猛暑=酷暑=酷熱=激暑

という結果になりました。

これには驚きです。


(ちなみに「酷暑」の方が「猛暑」よりも後に出てきた言葉のように思えますが、

広辞苑に載った順でいうと「酷暑」の方が先みたいです。)


程度を表す言葉は多すぎて、具体的な程度の違いというのは最後には各々の感覚に依存するのだと改めて感じました。ヒトは、暑さを言葉で正確に他者に伝えることはできないのだろうか。



また、年々ますます気温は高くなると言われていますが、この調子だと新たに先ほどの言葉と区別した「"さらに暑い"を言い表した言葉」が出てくるのもそう遠くなさそうです。


あるニュース番組では今夏の暑さを「災害レベルの暑さ」と表現したり、最近だと元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂さんは「殺暑」と表現してかなり叩かれていましたが、確かに今後「死暑」や「殺暑」のような若干過激でもある言葉が出てくる可能性も全然あると私は思います。


今後の「暑さを言い表す言葉」の変遷に期待です。

(正直これ以上暑くならないで欲しい...)



こもれび 田邉和也

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