• こもれびスタッフ

ブログに代えて

ブログに代えて。

今回はお知らせです。とくに大学生のみなさん、最後までお読みいただければと思います。

今年春に始まったコロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、日本でも、形態を問わず多くの組織で対策が取られてきました。

中でも話題となったのが3月に始まった小中高の「一斉休校」。日本中の子供たちが学校へ行くことを禁止され、そこから長い長い春休みが始まりました。

こもれびに通う中高生たちを見ても反応は様々でした。学校へ行かなくてよくなったことを喜び外遊びやゲームに興じる子もいれば、友達に会えないことを寂しがる子もやはりいました。けれどもっと深刻な場合、家に居場所のない子供の行き場がなくなる、ということも社会的な問題として取り上げられました。この時期こもれびでは、学校に行けない子供から最後の「居場所」がなくならないようにと、自粛期間中も変わらず開校していました。

ところが、感染拡大が落ち着いてきた(かのように見えた)5、6月あたりから、徐々に登校が再開されました。学校によって対応は様々でしたが、午前と午後で授業を分けたり、出席番号で登校時間をずらしたり、人が密集しないように色々な工夫がなされていました。そして7月には(感染再拡大にもかかわらず)ほとんど「元通り」、普通の登校風景が見られるようになりました。

その中で今の今までずっと取り残されているのが、大学です。

登校が禁止されたのは小中高と同様でしたが、大学では早期から、主にzoomを利用した「オンライン授業」が始まりました。その陰には、大学教師のみならず事務職に就いている関係者の方々の並々ならぬ努力があったはずです。結果的に数百人規模で行う講義もzoom上で行えるようになり、できる限り不自由は取り除かれ、ある程度 “スムーズに” 授業が行えるようになりました。

しかし当然、不満が持ち上がります。なぜ、小中高では登校が再開しているのに大学はこのままなのか。そこには、一つの大学に足を運ぶ学生数が小中高に比べて極端に多いこと、小中高生に比べ大学生の情報機器リテラシーが高く、オンライン授業を行う上で割合 “支障がない” ことなど多様な理由が重なっているように思われます。

そして多くの大学で、前期のみならず、後期も引き続きオンライン授業を行うと発表されています。

ただ、疑問に思わないでしょうか?

大学生 ―「学生」と呼びます― は小中高生 ―「生徒」と呼びます― と違って、(仮に親が学費を払っていようと)一人の「大人」です。義務教育(この際「高校」も含めることにしましょう)の現場において「生徒」が守られ、あらゆる問題、リスクを最小限に円滑な学習が最重要視されることは理解できます。しかし大学において大事なのは本当に、スムーズに、支障なく、“効率的な学び” が提供されることでしょうか?

オンライン授業の是非を問いたいわけではありません。どう足掻いてもすぐに元通りとはいかないのだから、その中で次善策を取るのは仕方のないことです。しかし、仮に「効率的なオンライン授業」を大学の成立条件として認めてしまったら、それはもう、以前までの大学と同じものとは言えなくなってしまうのではないでしょうか。


なぜなら大学は本来、あらゆる学生が主体性をもって、円滑さとはほとんど対極にあるそれぞれの非効率な課題と向き合い、スムーズさを忌避し、お互いのノイズを奏で合う場所だからです。

けれど今の情勢では、「ほどよいノイズ」というのはあまり望めません。できるだけ近づかず、接触せず、文字通り「クリーンな」状態を保つのがマナーとされつつあるからです。これだけオンライン授業の体制が “整ってしまった” 大学が再びオープンな場所になるのには、まだしばらく時間がかかるでしょう。

「場所」、というので思いつきました。

zoom 等で繋いだコミュニケーションでは、「ノイズ」はただただ、うるさい存在です。小さければ小さいほどよしとされます。「ノイズ」が許されるのは、そこに場所があるからです。同じ空間にいて、それぞれの身体でサインを出し合っていてはじめてノイズは許容されるのです。

そしてこもれびには「場所」があります。

せっかく場所があるのだから、これを自宅以外に学びの場がなくなってしまった大学生のために使えないか。そういうことを考えていました。

二十歳前後の時分には、同世代の人たちとひとところに集まって、知的な会話と無駄な会話をミックスするのが何にも増して肥やしになるからです。

具体的には、こもれびの教室を使って10月以降の週末、僕が継続的にフランス語の集団授業(あるいはゼミのようなもの)を受け持ちたいと考えています。

来てほしいのは、レベルは問いませんがフランス語を勉強している、あるいは勉強したい大学生。対象は全学年、と言いたいところですが一度に入れる人数にも限界がある上、あまりに密集してしまうことはやはり極力避けたいので、入学以来ほとんど大学に行けていない学部一年生に限定させていただくかもしれません。

いずれにしても詳細は未定です。開催期間、曜日、参加料金など、また追って別の機会にお知らせしたいと思います。大学生のみなさんにお会いできるのを心待ちにしております。



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